はじめに
前回の記事では世界の高齢化率ランキングをご紹介しました。
高齢化率の高い国ランキング、高齢者の労働力率 - Shoko-Ranking
日本の高齢化率は世界でダントツに高いという結果でしたが、平均寿命はどのくらいになっているのでしょうか?
寿命の長い国と残念ながら短い国それぞれの上位を出してみました。
そして、実は平均寿命よりも大事な指標とも考えらえる健康寿命についても見ていきたいと思います。
伸び続ける平均寿命
医療技術の進歩や住環境の向上などによって、日本や世界の平均寿命は延び続けています。
そこで、2018年・WHO発表のデータから、世界における平均寿命が高い国・低い国のTOP10の国をそれぞれご紹介いたします。
「平均寿命」・・その年に生まれた子供がその後何年生きるかを推計したもの
誤解されることが多いのが、その年に亡くなった方の平均年齢ではないということです。そしてこの平均寿命は若くして亡くなってしまった方も計算に含まれることから、実際の寿命よりも低くなってしまう傾向にあります。
それでは、世界の平均寿命ランキングです。
平均寿命の高い国Top10
(順位:国名 平均寿命)
1位:日本 84.2
2位:スイス 83.3
3位:スペイン 83.1
4位:シンガポール 82.9
4位:フランス 82.9
4位:オーストラリア 82.9
7位:カナダ 82.8
7位:イタリア 82.8
9位:韓国 82.7
10位:アイスランド 82.4
10位:スウェーデン 82.4
参考まで平均寿命の短い国も調べてみました。
平均寿命の短い国Top10
(順位:国名 平均寿命)
1位:レント 52.9
2位:中央アフリカ 53.0
3位:シエラレオネ 53.1
4位:チャド 54.3
5位:コートジボワール 54.6
6位:ナイジェリア 55.2
7位:ソマリア 55.4
8位:エスワティニ 57.7
9位:マリ 58.0
10位:カメルーン 58.1
平均寿命短い国の多くはアフリカにあり、新生児や乳幼児の死亡率が高いことや、
貧困国ゆえの劣悪な住環境などが原因とされています。
続いて、実はこちらを伸ばすことが大事と思われる健康寿命の国別ランキングを見ていきたいと思います。
「健康寿命」・・医療や介護に依存せず、元気に自立して過ごせる生存期間
健康寿命ランキングTop10
(順位:国名、健康寿命)
1位:シンガポール 76.2
2位:日本 74.8
3位:スペイン 73.2
4位:スイス 73.5
5位:フランス 73.4
6位:キプロス 73.3
7位:カナダ 73.2
7位:イタリア 73.2
9位:オーストラリア 73.0
9位:アイスランド 73.0
9位:ノルウェー 73.0
9位:韓国 73.0
(出典:WHO World Heaith Statistics2018年度版 )
まとめ
平均寿命ではトップの日本でしたが、健康寿命に関してはシンガポールにその座を譲ってしまいました。
ちなみにアメリカは意外にも68.5歳の39位となっており、これは中国の68.7歳・37位よりも低い状況です。
自立したADL(日常生活動作)と高いQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を確保し、健康で豊かな老後生活を送るためには、寿命そのものを延ばすことよりも、むしろ健康寿命を延ばすことが大事ではないでしょうか。